『ゼロの扉・続編③』
うまくいかなかったとき、
誰かに比べて落ち込んだとき、
期待されたのに応えられなかったとき。
ふっと、心のどこかから聞こえてくる声があります。
「どうせ私なんて」
「やっぱりダメだよね」
「もう諦めたほうがいいのかも」
その声は、静かで小さいのに、
なぜか、とても強い力でわたしを止めようとします。

でもね、その言葉の正体は、
ほんとうの“あなた”ではありません。
それは、過去の経験の記憶や
誰かに言われた一言の残響が、
心の奥でずっと鳴り続けているだけのもの。
ゼロの視点は、
そんな“思い込みの声”から、そっと離れて眺める場所。
「どうせ私なんて…」と感じたときは、
ほんの少し距離をとって、こう問いかけてみてください。
「それは、誰の声?」
「その言葉を、わたしはまだ信じたい?」
「今のわたしは本当にそう思ってる?」
思い込みは、あなたを守ってきたものでもあります。
傷つかないように。恥をかかないように。
期待して裏切られないように。
でも、もしも今のあなたが、
もう一歩踏み出したいと感じているのなら…
その「守り」は、
そっと脱いでいい時期なのかもしれません。

【今日の問いかけ】
「どうせ…」とつぶやいたあの日。
あなたは、どんなことを感じていましたか?
その奥には、どんな“本当の願い”があったのでしょうか?
【そっと、扉の向こうへ】
自己否定の声は、
あなたが人生をあきらめている証ではなく、
ほんとうは変わりたいと願っているサインです。
ゼロの視点で、
いったんすべての思い込みを白紙に戻してみる。
カウンセリングでは、
あなたの“過去の声”と“今のあなたの声”を、やさしく聴き分けていきます。
思い込みを手放すたびに、
あなたの未来は、静かに動き出します。
【次回予告:続編④】
「なにもない」が怖かったけれど
~ゼロが教えてくれる、ほんとうの自由~