『ゼロの扉・続編①)

悲しくなったとき。

腹が立ったとき。

急に不安に飲みこまれそうになるとき。

「こんな風に感じてはいけない」とか

「こんな自分はだめだ」とか、

つい、自分を責めてしまったことはありませんか?

でも、少しだけ立ち止まってみてください。

その感情は、“あなた自身”ではありません。

それは、あなたの中に「ただ浮かんだ一つの波」のようなもの。

悲しみも、怒りも、不安も、

どれも悪者ではなくて、

ただ何かを伝えようとしてくれている「こころのサイン」。

ゼロの視点に立つと、

わたしたちは感情に“のみこまれる側”ではなく、

感情を“見守る側”になれます。

「わたしは今、不安を感じているな」

「悲しみが来ているな」

と、まるで雲の流れを眺めるように、

そのまま認めてあげるだけでいいのです。

無理に追い払わなくてもいい。

がまんして、閉じ込めなくてもいい。

ただ、「わたしはそれを感じている」と

やさしく気づいてあげるだけで、

心は少し、ほどけていきます。

【今日の問いかけ】

いま、あなたの心に浮かんでいる感情は何ですか?

それは、何を伝えたがっているでしょうか?

【そっと、扉の向こうへ】

感情と上手につきあうには、

まずは“感情と距離をとる”ことから始まります。

ゼロの視点は、

あなたが自分の心のすべてに優しくなれる場所。

もし、ひとりで向き合うのが少し苦しいときは、

どうぞカウンセリングという静かな場で、

一緒にその波を見つめてみませんか?

感情は、あなたの敵ではなく

あなたの内なる味方なのです。

【次回予告:続編②】「あの人の言葉」が心に刺さったままのあなたへ」

〜人の評価や言葉に揺れない心を育てる“ゼロのまなざし”〜