『ゼロの扉・続編⑥』

〜ただのわたしに戻る勇気〜

もっと素敵な人になりたい。

もっとできる自分でいたい。

もっと人に認められるようなわたしにならなきゃ。

そう思って、わたしはずっと走ってきました。

夢を見て、理想を描いて、自分を磨いて。

それは、とてもがんばり屋な毎日でした。

けれど、ある日ふと気づいたのです。

「何かになろう」とすればするほど、

“今のわたし”をどんどん否定していく…

まだまだ足りない。

こんなんじゃダメだ。

もっと、もっと…。

その声が強くなるほど、

心はだんだん疲れて、空っぽになっていくのです。

ゼロの視点に立ってみたとき、

こんな問いが浮かびました。

「わたしは“何か”にならないと愛されない?」

そうじゃないとしたら?

がんばらなくても、今のままのわたしで十分だとしたら?

ほんの少し立ち止まって、

“ただのわたし”に戻ってみたら、

その場所には、驚くほどの静けさと安らぎがありました。

何かを証明しなくてもいい。

誰かと比べなくてもいい。

ただ、存在しているだけで、愛されていい。

私たちは、

「何かになる」ために生まれてきたのではなく、

「わたしとして在る」ことを感じるために生きているのかもしれません。

【今日の問いかけ】

あなたが「なろうとしている何か」は、本当にあなたの願いですか?

それとも、過去の誰かの期待や、社会の声ではありませんか?

【そっと、扉の向こうへ】

がんばり続ける人生に疲れたときは、

ただの「わたし」に戻ってみてください。

ゼロの視点は、

何者かになろうとする努力をやさしく手放させてくれる場所です。

カウンセリングでは、

あなたの“本来のまま”の価値を一緒に見つけていきます。

すでに在るあなたで、もう十分。

それに気づいたとき、人生はとても自由になります。

【次回予告:続編⑦】

未来は「今」からしか変わらない

~思考ぐせとやさしく付き合う方法~