『わたしに還る、ゼロの扉』

― 第2回 ―

子どもの頃、

食べたことがないのに「嫌い」と決めていたもの、ありませんでしたか?

形が変だから。

色がちょっとおかしいから。

においが好きじゃないから。

理由はなんとなくあったようで、なかったような。

私自身も、偏食だったらしいのですが……正直あまり覚えていません(笑)

今になって思うのです。

もし、あのとき

「食べてみたら、案外おいしかった」

という体験をしていたら、どんなに得だっただろうって。

味わう前に決めつけていたら、

そのぶん、世界は狭くなる。

経験できることが少なくなる。

それは、ちょっともったいないなと思うのです。

たとえば、いま目の前に

見たこともない果実が置かれていたら、あなたはどうしますか?

「味がわからないから、やめておこう」と思うでしょうか。

それとも、「まずは一口」と試してみるでしょうか。

(あっ、もちろん安全な果実ですのでご安心を…笑)

私はね、こう思うんです。

食べてみなきゃ、わからない。

わからないからこそ、味わう価値がある。

美味しければ、感動を。

口に合わなければ、「これは違うな」という発見を。

どちらにしても、あなたの世界は広がっていくのです。

実は、「人とのつながり」も同じかもしれません。

「どうせ合わない」

「失敗したらこわい」

「前にうまくいかなかったから…」

そう思って、つい立ち止まってしまうこともあるけれど、

本当はまだ、味わったことのない“果実”かもしれません。

まずくても、攻略法はあります。

酸っぱくても、ちゃんと甘くなるタイミングがあります。

そういうことを、一緒に見つけていく人がいれば大丈夫。

もし、「わかっているけど動けない」と感じるなら、

それは心のどこかにそっとブロックがかかっているのかもしれません。

本当は味わってみたいのに、こわい

ほんの一歩が踏み出せない

そんなあなたへ、私はそっとこう言いたいのです。

「一緒に、最初のひとくちを試してみませんか?」

私のカウンセリングは、あなたのペースに合わせて、

やさしく“心の扉”をノックしていきます。

「もう少し広い世界を味わってみたい」

そんな気持ちが芽生えたら、どうぞいつでもご連絡くださいね。

【締めのひとこと】

今まで食べたことのない果実の味が、

あなたの人生をそっと変えるかもしれません。