『ゼロの扉・続編 2』
誰かに言われた一言が、
ずっと胸に残って離れないこと、ありませんか?
「そんなの無理じゃない?」
「あなたっていつも…」
「それ、間違ってるよ」
それがたとえ何気ない言葉でも、
なぜだか深く刺さってしまうときがあります。

時間が経っても忘れられなかったり、
思い出すたびに心がきゅっと痛んだり、
その言葉を境に、自分に自信が持てなくなったり…。
でも、ゼロの視点に立って見ると
その痛みの奥に、あなたの「大切なもの」が見えてくるのです。
傷ついたのは、あなたが弱いからではありません。
その言葉が、あなたの「大事にしている価値」に触れたからです。
たとえば、「やさしくありたい」と願っている人が
「冷たいね」と言われたら、心がざわつきます。
「一生懸命やってきた」と思っている人が
「なにそれ?」と笑われたら、胸がつまります。
それは、「わたしが大切にしているもの」を
否定されたように感じるから。
でも、ここでひとつ、思い出してみてください。
あなたが大切にしてきたその思いを、
誰かの言葉ひとつで、消してしまうことはできないのです。
ゼロの視点とは、
「どちらが正しいか」を決める場所ではありません。
「その言葉をどう受け取るか」を、自分で選びなおす視点です。
あの人の言葉は、
あなたが聞きたかった言葉でもあります。
いま全部を受けとらなくても大丈夫。

あなたが信じてきたものを、
もう一度、あなた自身が受けとめてあげる。
それが、心を自由にする第一歩です。
【今日の問いかけ】
最近、誰かの言葉でざわついたことはありますか?
その言葉に反応した“あなたの大切な価値”は何でしょうか?
【そっと、扉の向こうへ】
人の言葉に心が揺れてしまうとき、
それは「揺らいでいる」のではなく、
「感じる心」がそこにある証です。
カウンセリングでは、
その感情にやさしく寄り添いながら、
本来のあなたの価値観を、一緒に見つけていきます。
他人の言葉に支配されない生き方は、
あなた自身の言葉を取り戻すことから始まります。
【次回予告:続編③】
「どうせ私なんて」から抜け出す方法
~思い込みに気づく、ゼロのまなざし~